026−027
第2回 神の子降臨
(赤子のケサル)
(のどかなヤクの放牧)
メトラツェはセンロンの妻となり、リン部落に住みはじめた。
もとゴ部落の首領の妻だったので、ゴモと呼ばれるようになった。
(遊牧民テント)
「ゴモどの、ご在宅かな?」
「ギャツァさま? どうぞ入ってください」
(幕をあけてテントに入るギャツァ)
(寝床から起き上がるメトラツェ)
「どうなさったのですか」
「気分が悪かったものですから。もう大丈夫です」
(目をこするメトラツェ。卓の上に肉と衣服)
「肉と服を持ってきてくださったのね。ありがとう」
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