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第5章 蓮華生大師 (パドマサンバヴァ)
(母メトラツェがならず者一団に捕らわれてしまう)
(ワハハハと高笑いをする連中)
(赤い宝石のバンドを額に巻いた男が彼女のあごをつかんで、いやらしく話しかける)
「べっぴんさんだなあ、おい。あんた、どっから来たんだい? どこへ行こうとしてるんだい?」
「そんなこたぁ仲睦まじくなったあとで聞きゃいいか」(と、心の中で思う)
(少年ジョルは烈火のごとく怒る)
「おまえら、かあさんを放せ!」
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