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(雪に閉ざされた森を進むジョル、ドゥクモ、犬)

「こんなにたくさん馬はいるのに、どうしてその馬じゃなきゃだめなの?」

「あんたに何がわかる? この馬は師匠と母が選んだ神馬なんだ」

(ふたりの表情が硬くなる)

(犬もとまる)

「どうして止まるの?」「野獣がいるってこと?」

ウーウー 

(犬がうなる。ジョルが手で押さえる)

「おまえが言ったことは当たっているようだ」

(目の前に謎の雪のかたまり。雪の中に目が見える)

(雪の中の目のアップ)

犬が雪のかたまりに向って行く。

「おい犬公、戻ってこい!」

「フール!」

(犬、雪にとびかかり、雪を払いのける)

(少女ドゥクモと少年ジョル、唖然とする)

「こ、これは……」


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