128−129
(雪に閉ざされた森を進むジョル、ドゥクモ、犬)
「こんなにたくさん馬はいるのに、どうしてその馬じゃなきゃだめなの?」
「あんたに何がわかる? この馬は師匠と母が選んだ神馬なんだ」
(ふたりの表情が硬くなる)
(犬もとまる)
「どうして止まるの?」「野獣がいるってこと?」
ウーウー
(犬がうなる。ジョルが手で押さえる)
「おまえが言ったことは当たっているようだ」
(目の前に謎の雪のかたまり。雪の中に目が見える)
(雪の中の目のアップ)
犬が雪のかたまりに向って行く。
「おい犬公、戻ってこい!」
「フール!」
(犬、雪にとびかかり、雪を払いのける)
(少女ドゥクモと少年ジョル、唖然とする)
「こ、これは……」
⇒ NEXT