138−139
(ジョル、馬の体に手を置く)
「さあ、行くぞ!」
(ジョル、馬の上に飛びのり、しっかりとしがみつく)
「馬よ、ついにおれのものになったな!」
(ジョル、はっとする)
「なんてすばらしい風景なんだ!」
(チベットの雪山の絶景にはじめて気がついたのだった)
「さわやかな風……」
(ジョル、気持ちよくてうとうとする)
「馬よ、おまえはほんとにいい馬……」
(ジョル、居眠りはじめる)
「落ちるよ、落ちるよ」(通りがかりの鳥)
(スーッと馬もろともに落下)
「ワーーーーー」
(見上げるドゥクモ)
「落ちてくるの?」
ズドッ! 「きゃあっ!」
(ドゥクモの近くの雪に馬、ジョル、墜落)
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