194−195
ダダッ
(トトンの乗った馬、全速力でゴールへ向かう)
(ドゥクモ、群衆を離れる)
(懐の短刀を抜く)
(父親の姿を浮かべ、涙ぐむ)
「お父さん、ごめんなさい」
(ドゥクモ、短刀の刃を喉元に当てる)
「こんな男のもとになんか嫁ぐくらいなら、死んでやる!」
(ゴール前、群衆の歓声を聞きながらラストランのトトン)
(勝利を確信したトトンの自信にあふれた顔)
「財宝、美女、権力……強者、英雄とはこういうものなのだ。黄金の王座とは」
(王座の前に到達)
「わしのような者にこそふさわしいのだ!」
グォー、グォー!
(突然の唸り声。だれもが耳をふさぐ)
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