ラカイン人とは誰なのか
インドはアラカン人のことを「マグ(Magh)」あるいは「モルゲン(Morgen)」と呼んでいる。しかし彼ら自身がそう呼ぶことはなかった。ウー・キン・マウン・ソーはマウン・タル・ラルのつぎの言葉を引用している。「ベンガルの人々は軽蔑しながらラカイン人をマグと呼ぶ」。(ウー・キン・マウン・ソー 2016)
著名なビルマ人作家ウー・テイン・パイ・ミンは書く、インドへ行く途中、ラカイン・インドの国境でマグ人の共同体と出会ったと。(ウー・テイン・パイ・ミン 1980年代)
一方でウー・サン・シュウェ・ブとモーリス・クロワは、ラカイン人はインド・モンゴロイド人種で、モンゴル人がアラカンに移住したのは957年と考えた。(キン・マウン・ソー 2016)
J・ライダーは書く、アラカンの数多い民族の中でアラカン人(ラカイン人)が飛びぬけて多数派のグループであると。彼らはチベット・ビルマ語族で、ビルマ語方言を話す。(J・ライダー 2002)
<ラカイン・プレ>
アラカンと同様に、ベンガル語のチッタゴン方言や下位方言で、ロハンやロヒンと呼ばれる。
<ラカイン>
アラカン人はマグ(Magh)、モッガー(Mogger)、マグ(Mug)と呼ばれる。あるいはインド人やパキスタン人、ベンガル人、とくにベンガル語チッタゴン方言から、ロハンギャ、ロヒンギャと呼ばれる。⇒ つぎ