(7)

 幻影はしだいに異なる性格のものになっていった。まず、かすかな音楽が流れてきた。それはだんだんと騒々しくなっていった。そして音楽を奏でる者たちが現れた。

 

 大洞窟の通路から女性の姿をした輝く者たちの軍隊が漂いながらやってきた。彼女らは純白からすべての豊かな色合いの服を着ていた。こうしてわたしはふたたび群衆の真ん中にいた。群衆といってもおぞましい怪物ではなく、驚くほど愛らしい者たちだった。暗闇と日光が違うように、彼女らは怪物と違っていた。

 

 女性たちは彼の前で歌い、踊った。彼女たちが二つに分かれると、その間をひとりの者が進み出た。ほっそりとして、しなやかで、輝く女が彼のそばに漂ってきて、話しかけた。

「わたしの名はエティドルパ。わたしのなかに人を上昇させる精神(スピリット)を見てください。わたしのなかに悪意と反対のアンチテーゼを、悲しみの敵を、人生の女王を、不死の喜びの女王を見てください。天国の人間に対するもっとも高貴な贈り物は、高い次元の愛であり、わたしエティドルパは愛の魂なのです」

 エティドルパも愛の本質についてのレクチャーをおこなった。結論を述べると彼女と彼女の側近は消えていった。幻影はこれ以上現れなかった。緑色の液体の影響は終わり、モーガンは本来の自分自身に戻った。

 

 


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