チベット奇観 10 西チベット キュンルン
これは悪魔の顔だろうか、それとも神の顕現だろうか。
「見方によってはそう見える画像」というのがある。この写真もたまたま角度によって人の顔に見えるだけなのではないかと考える人もいるかもしれない。しかし実際もこのまままなのである。「顔」の高さは10mくらいだろうか。こんな顔があるなんて誰も教えてくれなかったし、文献にも書かれていない。 いったい何なのか。
ここキュンルンは知られざる温泉地である。別の項でも触れたように、古代シャンシュン国の都としてここキュンルンともう少し北方のグルギャムが候補として挙げられる。ただ私は両方とも都であってもおかしくないと考えている。キュンルンには温泉があり、厳冬でも暖かく過ごすことができるのだ。洞窟の中は意外と寒くないし、国王は日々温泉地で過ごしたかもしれない。
この地形も、説明はできないが、何千万年もかけて、温泉によって作られたのだろう。実際、この悪魔の顔の近くに温泉が湧き出ているのだ。

坐れば足湯になるし、寝そべれば温泉ベッドになる。
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