チベット奇観 13 西チベット・キュンルン

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キュンルン銀城に住んだセマカルの物語は以下の通り。
7世紀、ソンツェン・ガムボの妹セマカルはシャンシュンの国王リミギャ(Lig mi rgya)のもとに嫁いだ。当時珍しくない政略結婚である。しかし彼女は兄にひそかに情報を渡し、それがシャンシュンの敗北につながった。国王リミギャはタンラ・ユムツォ湖近くで毒矢に射られて死亡する。(これは8世紀のティソン・デツェンの御世に起きたことかもしれない)
セマカルはキュンルン銀城に住んだ。彼女の歌は、数少ないキュンルン銀城の証言である。
キュンルン銀城に来たのは
避けられない私の運命。
ここではすべての人が言う
外から見ると、岩だらけの崖
内から見れば、金銀宝石がいっぱい。
でも私にはそんなのどうでもいい。
こんな場所で人は生きていけるの?
なんて悲しく、孤独なのでしょう。
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