リンのケサル王物語
ロビン・コーンマン サンギェ・カンドロ ラマ・チューナム 宮本神酒男訳
<目次>
はしがき アラク・センカル・リンポチェ
はしがき サキョン・ミパム・リンポチェ
前書き ラマ・チューナム サンギェ・カンドロ ジェーン・ヘーウェス
序章、歴史的に デーヴィド・シャピロ
序章、翻訳者から
最初の3巻 叙事詩 ムクポの系譜 ケサル王 ケサルの顕現 ケサルの誕生
ケサルの少年時代 ケサルの統治
他の登場人物: センルン王 ナーギニー 王妃ドゥクモ チプン・ロンツァ・タゲン
トトゥン デンマ ギャツァ・シェーカル 神と悪魔
ケサルの修行 ケサル統治の体制
<概要>
第1巻 第1章 第2章 第3章 第4章
第2巻 第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 第6章
第3巻 第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 第6章 第7章
謝辞
第1巻 ケサルがリンの国に転生するまでのできごと
(編集者)讃
第1章 アヴァローキテーシュヴァラ(観音)の白い月が、ナンシド・シルヌンの心に溶ける。ブッダの五族がトゥパガワに力を賦与する
第2章 リンの集会でチプン(総官)ロンツァ・タゲンが見た夢について説明する。タントン・ギャルポは、この夢は至上の存在が誕生する前兆だと述べた
第3章 蓮華大師(パドマサンバヴァ)の言葉にしたがい、神の子トゥパガワがホルと魔国を調伏するために地上に降臨する誓いを立てる
第4章 蓮華生大師(パドマサンバヴァ)は疫病を治すためにナーガの国に招かれる。この親切に報いるためにナーガ王ツクナ・リンチェンはメトク・ラゼイを人間世界へ送る
第2巻 ケサルの誕生と子供時代
プロローグ
第1章 ギャツァ・シェーカルがゴクへ送る軍を整えている間に、トトゥンは秘密のメッセージを送った。センルン王は「千里眼の矢」を使った占いを行い、戦利品の一部としてゴクサを受け取った
第2章 ケサル・ノルブ・ダドゥはナーガの王女ゴクサから生まれた。彼はダラ神やウェルマ神と力を合わせた。一定期間、彼はジョルと呼ばれた
第3章 悪しき心を持ったトトゥンは嫉妬し、毒や呪術でジョルを殺そうとした。しかしジョルはアニ・ゴンパ・ラジャを調伏した
第4章 ウッディヤーナ・パドマ(パドマサンバヴァ)の予言を守って、ジョルはマの谷を彼の本拠地とした。そして奇跡的な力によって悪魔や羅刹(ラークシャサス)を征服した。リンの占い師たちはよい前兆の夢を見た
第5章 ダーキニーが予言したように、チプンはマ地方下部のトルコ石の谷(ユルン・スムド)の川が交わるところでリン国の大集会を開いた
第6章 リンが雪に覆遭われているとき、マの土地には高貴で輝かしい春の花が咲き乱れていた。リンの人々が土地の一部を借りたいと申し入れると、ジョルは、土地は分割されるだろうと述べた
第3巻 ケサル、競馬に勝ち、王位に就く
この巻の7つの章で語られる内容
プロローグ
第1章 偽りの予言を信じたトトゥンは幻影に惑わされ、過ちを犯す。彼は7倍の掛け率の競馬の開催を論じた。リンの人々が集まり、計画を承認した。ここから尊い法輪の物語がはじまった
第2章 シェール・カルポはジョルを招待するために、ドゥクモをマ谷に送った。彼らはついに会ったのである。障害は取り除かれ、めでたい結びつきの準備は整った。ここから尊い王妃の物語がはじまった
第3章 ジョルの命令にしたがって、センチャム・ドゥクモは聖なる駿馬を探し、ようやく探し当てた。野生のキャンを献上しながら、彼女は馬について説明する。ここから尊い至上の駿馬の物語がはじまった
第4章 ジョルはリンの国に招待された。ドゥクモは彼に、黄金の鞍や八吉祥を意味するさまざまな装備品を贈った。ここから尊い大臣の物語がはじまった
第5章 リン国の父親や叔父たちの間で争われる競馬がおこなわれた。変装したジョルが参加希望者の列に並んだ。ドゥクモは参加者とその馬をスタート地点に招き入れた。ここから象の物語がはじまった
第6章 競馬がおこなわれている間、ジョルは悪魔を調伏し、叔父トトゥンの計略をくじいた。占い師や医者らが試された。ここから尊い将軍の物語がはじまった
第7章 ジョルは競馬に勝利し、黄金の玉座に坐った。神々や人が彼を祝福し、吉祥の祈祷を捧げた。ケサル・ノルブ・ダドゥという称号が授与された。ここから尊い宝石の物語がはじまった