内なる風景を求めて landscapes within  目次    宮本神酒男

唯心論的にいえば、風景は心の現れにすぎない 
つまり心のありようによって風景は変わるということ 
風景を探す旅は、心を探す旅にほかならない 


0 宇宙卵考 (西チベット) 

1 水牛の本性 (雲南、ラカイン) 

2 ダーウィンさま、蝶はどうやって木の葉になったのですか (ラオス) 

3 美しく、ミステリアスな蝶 (雲南独竜江やベトナム・コントゥル) 

4 90歳と72歳の母娘に永遠の絆を感じた (四川) 

5 マト僧院の強力シャーマン僧に押しつぶされそうになる (インド・ラダック)

6 吹雪の中の母と娘とロバ (インド・スピティ) 

7 屋上は天空への飛翔台だった (四川) 

8 絶壁の上のダンカル寺 (インド・スピティ) 

9 人生の縮図トラック (ミャンマー) 


10 怒江のロープ橋 (雲南) 

11 吊り橋に感じる郷愁 (雲南、ミャンマー・カチン州) 

12 翡翠のようなヤムドク湖は寄魂湖 (チベット) 

13 鳥が居る鳥居 (雲南シーサンパンナ) 

14 シーサンパンナの娘たちの記念写真 (雲南) 

15 チベットの隠れキリシタン (雲南) 

16 知能犯猿 (インド・シムラ、ミャンマー・ポッパー山) 

17 小舟が運ぶ物語 (ミャンマー・ラカイン) 

18 野ざらし仏 (ミャンマー・ラカイン) 

19 電気ブッダの夢 (ミャンマー・ザガイン) あるいはオーラと光背について 

20 股のぞきの幻想 パキスタン・バルチスタン 

21 サニ族に焦がれて (雲南石林) 

22 母から娘へ受け継がれる珊瑚の飾り (アムド・レコン) 

23 亡魂を送る山の祭り (インド・キナウル) 

24 天真爛漫な子供たちの水族の村 (貴州)

25 トン族のなつかしい正月 (貴州) 

26 トン族の山を越えた婚姻儀礼 (貴州) 

27 スーフィー・ナイトへようこそ (パキスタン・ラホール) 

28 経典を背負って野山をめぐる(アムド・レコン) 

29 はじめてなのに、なつかしい、ミャオ族の村里 (貴州) 

30 道はどこまでもつづく (雲南シーサンパンナ) 

31 捉えがたい日常生活の刹那 (ミャンマー) 

32 魔を祓い、癒し、占い、亡魂を送る 最後の大ダバ (四川・雲南)  

33 川と蛇と思いがけない冒険 (西チベット)  

34 世界最古の共和制共同体で不可触賤民となる (インド・HP州) 

35 風雨橋にはじまり鼓楼に終わる(一)風雨橋と鼓楼  (広西) 

36 風雨橋にはじまり鼓楼に終わる(二)花炮節と鼓楼  → ある種アーティスティックな祭り 

37 紅葉とは死と病の色づきのこと (中国雲南とミャンマー・カチン州の国境の森)  

38 神霊はお犬様に降りる (中国雲南独竜江)  

39 物語の力 ネパール東部リンブー族の無尽の物語を知るシャーマン 

40 痛みと血を捧げて (台湾・台南市、雲林市)  

41 ムルカン神に痛みを捧ぐ (マレーシア) 

42 ラフ族の若夫婦の貧しさとやさしさに涙が出そうだった (雲南シーサンパンナ) 

43 神が宿る古代の巨石 (西チベット、インド) 

44 紋面女への懺悔 (雲南独竜江) 

45 レムロ川を遡上して顔面入れ墨の女性たちと会う (ミャンマー・ラカイン州) 

46 ミステリアスな文を書くナッカドー(霊媒) (ミャンマー・ラカイン州) 

47 母と息子の絆 (広西) 

48 少女シャーマン (ネパール) 

49 山の虹と地の虹 (インド・ラダック) 

50 天空の湖で黄金の光に包まれる (チベット、インド・ラダック) 

51 風とともに小さき人々去りぬ (パキスタン・フンザ) 

52 前世の最期の記憶 (チベット・チャンタン高原) 

53 修行者専用の洞窟アパートメント (西チベット) 

54 千三百年生きたブッダを最後に見た者になる (パキスタン・スワート渓谷) 

55 牛の魂に永遠の平安あれ (雲南独竜江) 

56 湖底に沈む記憶へのオマージュ (四川) 

57 ケサル王(チベットの英雄)はアッラーの名のもとに (パキスタン・バルチスタン) 

58 ラダック白人村伝説 (インド・ラダック) 

59 功徳橋を渡る (広西) 

60 非日常的日常 (インド・ザンスカル) 

61 いかにして風景を心に焼き付けるか ウー・ベイン橋 (ミャンマー) 














笑う門に福は来ただろうか。何がおかしくて笑ったのか記憶にないけど
幸せをお裾分けしてもらったような気になった。雲南南部ハニ族 
Photo:Mikio Miyamoto