チベットの奇書 
ダライラマ六世の秘められた生涯
 目次

宮本神酒男 訳・文 

恋多き詩人だったダライラマ六世ツァンヤン・ギャツォは、北京へ護送される途中、青海湖付近で没したとされる。しかしこの伝記によれば、六世はこの難局を生き延び、遊行僧として各地を巡りながら、無頭男や雪男、ゾンビ、雪獅子などと遭遇しつつ、最終的にモンゴルに至り、高僧として寿命を全うしたという。これは壮大なホラ話なのか、それとも実際に波乱万丈に満ちた人生だったのか。

はじめに  宮本神酒男 

(1)チベット最大のミステリー 

(2)激動のチベット、半ばモンゴルの支配下に 

(3)六世は生き延びて、高僧になった? 

(4)荒唐無稽なエピソードの数々は、何を意味するのか 

(5)複数のダライラマ 

 
チベット自治区最西端の町でこのチベット語の本を見つけた 


<本文> 

謎の過去をもつ高僧

<第1部>

奇瑞に満ちた聖者の生誕

十五歳のとき、ポタラ宮で宝座に就く 


<第2部>

密かに英才教育を受ける幼少のツァンヤン・ギャツォ

権力者ラザン汗に活仏かどうかの疑念を抱かれる

北京へ向かう六世に刺客の影が忍び寄る

クンガノール湖畔で六世、出奔する

遊行僧に扮し、隊商に紛れ込む

カムで天然痘にかかる

毒の実を食べるも、少年に救われる

グル・リンポチェの修行窟ですごす

タルツェンドから峨眉山へ行く

カムで頭のない男と会う

天然痘で壊滅状態の村

タントラ僧に会ったあと、強盗の被害に遭う

謎めいた美しい女に誘われて洞窟へ

正体を見破られる

メス猿は姉の生まれ変わりだった

ラサに戻る

山南(ロカ)、そしてツァリ聖山への巡礼

秘密の洞窟にダーキニーたちが現れる

オルカ雪山で聖ツォンカパやヘールカの姿を見る

オデ・クンギェル雪山で青いたてがみの獅子と出会う

サムテン・リンで捕らえられる

女神に助けられて脱出

コンポで犬に襲われる

青年ロジャと出会い、ともにインドへ

ヒマラヤのイエティ

モンユルで奇妙なインド遊行僧に会う

ネパール巡礼

聖人であるかどうか調べられる

インドに入り、チベット人巡礼団と会う

ゾンビと戦う

インド巡礼

宝の象

ロジャとの再会、そしてチベットのダクポへ

不思議な現象を見せる魔神像

お米の雨が降り、空から銀貨が落ちてきた

巡礼の旅をしながらラサへ


<第3部>

運命づけられた六世の北方行

ラサから青海へ、そしてロジャとの永遠の別れ

ひとりセルコ寺を訪ねる

モンゴルのアルシャー(アラシャン)へ

幼児の筆者、尊者に抱かれる

尊者の歌に人びと、涙を流す

モンゴル・ツァキルク旗で数々の奇跡を見せる

大施主となるアボ王を訪ねる

ケケ(王妃)、一転して尊者の信者に

尊者の聖なる徴

尊者、清朝の都でまたも正体を見破られる

北京でかつての飼い犬と邂逅

尊者、死んだ医師を蘇生させる

アルシャー(アラシャン)やセルコ寺での修行

ジャクルン寺の座主となる

尊者の予知能力

モンゴル・ハルハからの信書

ダガ寺の建設

清朝との軋轢、そして融和

疑いの目で見た大ラマ、尊者の力に平伏する

尊者、神通力で溺れる者を救う

タイタン寺の座主に就く

オルドスを訪ねる

尊者の神通力

残り少ない日々